こんにちは。ウマ子です!
ウマ子ってどんな人??
・保育士歴15年の現役保育士
・主任兼新人保育士教育担当
・現在園長を目指して勉強中
・子育て中の二児のママ
今回の記事では、就職先を探している保育士さん向けに、保育園の選び方についてお話します。
こんな人にオススメの記事
◯就職先の保育園を探している
◯転職を考えている
◯保育園探しは絶対に失敗したくない!!
保育園選びは失敗したくないですよね!!
給料や休日日数は平均どのくらい?
働きやすい保育園てどんな園?
先生同士の人間関係は良好?
どんな保育園を探せばいいの?
こんな疑問を抱えている方も多いかと思います。
就職活動中の方に向けて、働きやすい保育園を選ぶにはどうしたら良いのかを、具体的にお話しします。
この記事の内容
◯求人情報の見るべきポイントがわかる!
◯面接時に聞くといい質問がわかる!
◯保育園見学時に見るべきポイントがわかる!
→あなたに合った保育園探しができるようになる!!
就職活動中の方の参考になると嬉しいです!!
保育園選びについて
保育士不足により、保育園が保育士を選ぶのではなく、保育士が保育園を選ぶ側となっています。
保育園を志望する家庭の数に対して、保育園の数が不足している状況を解決するべく保育園を新設する動きが大きくある一方で、そこで働く保育士が不足している状況が続いています。
2024年1月時点の有効求人倍率は東京都で3.12、保育士一人に対して3件以上の求人があるという状況です。
つまり、保育士は適切な目を持って、働きやすい保育園を見つける必要があります。
真っっっ黒!!なブラック保育園もあるのが現実…。入社前にブラックかホワイトかを見極める必要があります!!
保育園の保育方針や保育の仕方、職員同士の人間関係や働きやすさなどは、本当に様々で、とても良い保育園もあればとても環境が悪い保育園もあります。
特に職員同士の人間関係は一見してわからない場合もあり、働いてみないと分からない場合も多いです。
だからこそこの記事を読んで、ホワイトで働きやすい保育園を見つける目を一緒に養って行きましょう!!
求人情報の見るべきポイント4選
当たり前の事ではありますが、求人情報は基本的には良い事しか書いていません。
サービス残業や持ち帰りの仕事が多くあったり、離職率が高かったりという場合があってもそのような情報は載っていません。(そんなこと書くわけないですよね・・・)
こちらでは、求人情報はどのような点を見る必要があるのかをお話しします!
給料
給料は働く上で一番大切なポイントですよね!
保育士の給料の相場は、地域にもよりますが都内でおよそ月収20~24万円、年収にすると280〜340万円ほどです。
地域にもよりますが都内でおよそ月収20~24万円、年収にすると280〜340万円ほどです。
どの保育園も大きく違いはないかと思います。この月収金額に大体年間1~3回の賞与があり、金額としては給料2~3か月分です。
給料が24万以上の記載の場合は、この賞与がない場合が多いです。この金額を目安に、給料が高いのか安いのかを見ると良いかと思います。
勤務地
通いやすさも職場選びをする上で大事なポイントになりますよね!
保育園は朝の開園時間が7時〜と早いところが多いため、出来るだけ近い方が楽です!
保育園の開演時間は朝早いです。また、保育士は体力勝負であるため、1日働いて疲れてそのあとまた満員電車に長い時間揺られて帰る…となると心も身体も疲弊してしまいます。
その為、近いところを選ぶと良いでしょう。
ただ近すぎてしまうと、保育園に通う子どもや保護者と生活圏が同じになってしまい、休日に駅やスーパーでバッタリ会ってしまう、という事も…。
スッピンやゆったりした服装で気軽にスーパーにも行けない…という状況になってしまいます。
それが嫌な方は、通勤時間は30分前後の保育園が望ましいですね!
休日
保育士の休日は、平均すると年間休日120〜130日というところが多いです!
大体ですが、こちらの日数だと完全週休2日プラス夏季休暇が数日ある、という形が多いです。土曜日出勤があった際にはその分の振り替え休日があります。
年間休日が110〜120日ですと、土曜日出勤の振替休日がなかったり、夏季休暇がないところが多いです。
そのため求人を見る際には、休日日数が120日以上のところを選ぶとよいでしょう。
待遇
退職金制度あり、ボーナス・賞与あり、給食補助あり、社宅制度や住宅手当、福利厚生充実など待遇については様々です。
社会保険や交通費支給はどの求人もあるかと思いますが、退職金制度あり、ボーナス・賞与あり、給食補助あり、社宅制度や住宅手当、福利厚生充実など待遇については様々です。
社宅制度がある保育園は、月額1〜5万円程度で社宅に住む事ができるところが多い為、家賃が3〜8万円も安く住む事も可能に!
このような制度を使うと受けられる手当や福利厚生も多くあるので、給料とあわせて待遇についても詳しく見るといいでしょう。
自分の状況によって必要な待遇は異なるので、自分に合った待遇がある保育園を選ぶようにすると良いですね!
面接時に質問するべき事4選
保育園はブラックなところとホワイトなところととにかく差が激しいです…!
そのため、面接の段階でもホワイトな園なのかブラックなのかを見極める必要があります!
ここからは面接の際に質問するべき事を詳しく解説していきます!
残業時間はどのくらいか
月の残業時間はどのくらいかを具体的な数字で確認しましょう!
以前の保育業界は持ち帰りの仕事やサービス残業が当たり前でした。
その後少しずつ働き方の改善があり、残業代がしっかりと出るようになったり、持ち帰りの仕事は一切禁止になったりと、保育園によって異なりますが、だいぶ働きやすい環境になってきました。
ですが、保育園によって大きな差があり、今だにサービス残業・持ち帰りの仕事が当たり前…なんていう保育園も存在します。
そのような保育園であっても人手は欲しいので、入社前にわざわざサービス残業・持ち帰りの仕事が当たり前…なんて話はしないですよね。
その為、面接時にしっかりと確認する必要があります。
残業時間の具体的な数字を聞く事がとても重要です!!
曖昧な聞き方をしてしまうと…
残業はありますか??
人によりますが、それほど多くはないです。
という返答になってしまう事も…。
人や時期によって異なると思うのですが、月の平均残業時間を教えて頂けますか?
月平均〇〇時間です。
具体的に数字を聞く事で、実際の残業時間を明確に知る事ができます。
月の残業時間は大体平均2〜5時間程度なら、妥当と言えるでしょう。
月2〜5時間ですと、30分の残業を週に1.2回する、というパターンが多いです。
保育士が残業する時の状況としては…
◯保育室の人手が足りず、保育に入る
◯書類業務や製作業務を行う
◯全員参加の職員会議に参加する
◯運動会や卒園式などの大規模な行事前の準備を行う
上記のような状況を全て含めても、月平均2〜5時間程度の残業時間になります。
具体的な数字を聞いても答えてくれない、または、残業は全くない、という返答の場合は要注意!!
具体的な数字を聞いても答えてくれない場合は、サービス残業が横行している保育園である可能性が高いです。
また、反対に残業が0の保育園はなかなか存在しにくいので、事実とは異なる事を伝えている場合もあります。
そのような返答の保育園は出来るだけ避けた方がいいですね!
職員間の人間関係の良さ
職員同士の人間関係についても働く上でとても大切なポイントになります!
ですが、先生同士の人間関係については聞きづらいですよね…。
では、どのように聞くのがわかりやすいでしょうか?
例えば…
保育園の先生方同士の関係性はどうですか?
職員同士仲はいいですよ!
これだと当たり障りのない返答になってしまいますね…。
具体的に聞くようにすると…
先生同士が意見を言い合えるような関係性ですか??
先生同士が意見を伝え合う場面は最近ありましたか??
最近も運動会や競技の内容について職員会議で話し合いました。
保育士同士で意見が異なる事もありますが、伝え合いながらより良い保育を目指しています。
などと質問をする事で、保育園内の先生同士のやり取りを知る事ができますね。
「いろんな先生がいるので、時にはぶつかる事もありますが、それぞれを尊重し合える職場作りを目指しています」などの返答だと良い保育園である可能性大!
いろんな先生がいる事、それぞれの職員が認め合い尊重し合える事が感じられる場合は、良い保育園である可能性が高いです。
表面的な返答であったり、反対にとても仲が良い、という返答だと働きにくい保育園である可能性アリ…。
職員同士の人間関係は良好です、などと表面的な返答の場合は、実際には職員同士仲が悪かったりする事も…。
また反対に、「とても仲良いんですよ、職員旅行や忘年会・新年会なども盛んに行なってます」などの話が出た場合は要注意です!!
人によるかもしれませんが、職場の人同士の交流の機会が盛んに行われる保育園だと、疲れてしまう事も…。
食事会などが盛んに行われると、勤務外の時間も長々と先輩保育士にこき使われてしまう、なんて状況にもなりますので、注意が必要ですね。
行事の規模や数
行事の多さはそれ分業務の大変さにも比例します!!
行事が多いとそれ分、事前の準備や当日、そして終わった後の片付けや反省などの業務も行わなくてはいけません。
そのため、行事がそれほど多くない保育園を選ぶといいでしょう。
クリスマスや節分などの季節の行事は保育内で行う、保護者参加は運動会と卒園式、発表会のみという保育園が一般的です。
行事の量や内容も保育園によって様々です。
その中で、季節ごとの行事に関しては、保育の中で子どもたちと一緒に行う、保護者参加の行事は、運動会と卒園式と年度の後半の発表会のみ、というところが職員の負担もあまりなく、選ぶべき保育園と言えるでしょう。
夏祭りや餅つき、作品展、保育参観や保育参加など保護者参加の行事が沢山ある保育園はそれ分負担も大きくなります…。
保護者参加の行事を行うには、事前の企画書やタイムスケジュールの作成、使うものの製作、終わった後の片付けや反省会など、様々な業務が必要になります。
特に行事の多い保育園で働きたい!という人でなければ、行事が少なめの保育園を選ぶと良いですね!
有給休暇の取りやすさ
ある程度自由に有給休暇が取れる保育園で働きたいという方は、有給休暇の取りやすさも事前に確認をすると良いでしょう!
有給休暇は通常であれば、入社して半年後に10日間付与されます。そのうち5日間は一年間の間に取得しなくてはいけません。
ですが、好きな時に自由に有給休暇を取れる、という保育園ばかりではありません。
体調不良の時にしか有給休暇が使えない保育園があったり、本人の希望日程ではなく園長が勝手にシフトに有給休暇を入れていたり、という保育園もあります。
もちろん、体調不良の時には有給休暇を使う事ができますが、そうではない私用での有給休暇はなんとなく取りづらい…という雰囲気がある保育園も少なくありません。
その為、
保育園選びにおいて休みやすさは重要!!
有給休暇を使って私生活も充実させたい!
という人は、面接時に有給休暇の取りやすさについても確認するようにしましょう。
有給休暇について確認をする際には、具体的に聞くようにしましょう!
有給休暇の取り方や取りやすさを確認する場合にも、できるだけ具体的に聞くようにします。
例えば…
有給休暇は取得できますか?
通常入社半年後から付与されます。
大まかに聞いてしまうと知りたい答えが返ってこない事も…。
具体的に聞くと…
有給休暇は私用でも使う事ができますか?現在お勤めの先生方も自由に有給休暇を使ってますか??
私用で休む職員もいます。取得理由は主に、友人の結婚式や帰省などです。好きなアイドルのライブに行く職員もいますよ。
職員同士重なりすぎない程度に取ってもらってます。
などと、実際の職員の取得情報を聞く事ができます。
上記の答えのように、職員同士重ならないようにしたり、行事の前後は避けたりしてもらいながら、順番に取得してます、などの返答なら働きやすい保育園と言えます!
有給休暇を取りやすい🟰職員も大切にしている
保育園であると言えるでしょう。
そのため、有給休暇の取りやすさは働きやすい良い保育園、という事にも繋がります。
保育士が足りていないから中々難しい、または曖昧な返答が帰ってくる場合は、働きにくい保育園である可能性大…!
保育士が足りていない保育園は、有給休暇が取りにくいだけでなく、業務や保育に関しても一人ひとりの負担が大きい可能性が高いです。
また、曖昧な答えが返ってくる場合も同様です。
具体的に質問していても答えが曖昧な保育園は、避けたほうが良いですね!
保育園を決める前に必ず見学に行く!
良い求人がある程度いくつか絞られたら、今度は実際に保育園に問い合わせて見学に行きましょう。
面接のみで見学せずに保育園を決めるのはNG!
見学をしないで就職先の保育園を決める事はとても危険です!
保育業界は基本的にはどの保育園も人手不足であり、人手が欲しいので、面接や面談の際には、入社してほしいために、基本的には良い事しか言わない事が多いです。
保育園選びで失敗しないためには、必ず見学は行き、直接自分の目で見てから決めるようにしましょう。
平日の日中の時間に見学に行くようにするとGOOD!
保育の様子や保育園の雰囲気、職員同士の人間関係について少しでも知るためには、平日の日中、普段の保育をしているときに見学に行くようにします。
子どもや職員がいない、または少人数しかいない土曜日や夕方の時間に見学へ行くと、保育園の施設を知るための見学をする事はできますが、職員の雰囲気や人間関係を知る事はほとんどできません。
保育園の雰囲気や、職員の人間関係を知りたい方は、必ず平日の日中、子どもがいる10時〜15時頃に見学に行く事をお勧めします。
3〜5園見学に行くと比較もしやすい!
可能であれば複数園見学をすると比較ができて決めやすくなります!
見学に行く前に、聞いておきたいことがあれば自分でまとめておくとより良いですね!
見学時に見るべきポイント4選
見学に行く前に、聞いておきたいことがあれば自分でまとめておくとより良いです。
先生たちが挨拶をしてくれるか
基本的な事ではありますが、保育園内に入ったときに、保育士さんが挨拶をしてくれるかを見るようにします。
保育中の見学ですと、子どもを保育しているため気づかないことや挨拶ができない場面ももちろんありますが、ほとんどの方は「こんにちは」と一言くらいは挨拶できるかと思います。
見学に行っても時々、顔も見ず、挨拶もしない職員がいらっしゃる保育園もありますが、そのような保育園は、保育園全体の雰囲気が悪かったり、新しい先生に対しての関わりも冷たかったりする事がありますので、注意が必要かと思います。
保育士さんが顔を見てしっかり笑顔で挨拶をされる保育園は、保育内や業務内でも笑顔が多い傾向があります!
子どもたちとのかかわり方を見る
子どもとの関わり方に温かみを感じる保育士さんが多いかを見るようにします。
保育園の良さの一つは、色んな大人が愛情を持って子どもの成長を見守ってくれる事です。
その立場である保育士同士が、子どもの出来たことや遊びの様子、成長などについて一緒に喜び合う環境は、子どもにとっても、保育士にとっても素敵な環境だと思います。そのような場面が見学に行った際に垣間見れるような保育園はきっと素敵な保育園であるように感じます。
子どもをしっかり見つつ、子どもの出来た事や様子を職員同士で『見てみて、〇〇ちゃんできたよ!』などと、職員同士が和気あいあいと共有をしている場面があったりすると、職員同士の人間関係も良好である事がわかります。
一つ注意としては、子どもの良い話ではなく、関係のない世話話ばかりを保育中にしている保育園も時々あります…。
ウマ子が保育士として公園にお散歩に行った際に、よく違う保育園も一緒になる事があるのですが、子どもは滑り台や砂場などで遊んでいても保育士は近くで見ているだけで、自分の趣味の話や本当に子どもに関係のない話をしている場面を数回見たことがあります。
見学の方が来ている状況でそのような場面はあまりないかとも思いますが、職員同士話していても、関係のない世話話が聞こえた際には注意が必要です。
保育士同士のかかわり方を見る
子どもとのかかわり方だけでなく、保育士同士のかかわり方も見るようにしましょう。
一見和やかに見えても、言い方がきつい先生や、若い先生に対してだけ強く言う先生など、色んな先生がいます。
職員の指示の出し方や受け取った先生の様子などを注意して見ていると、保育園の人間関係が感じられるかと思います。
園長先生や主任の先生は感じが良いか
園長や主任の先生が良い先生であると、保育園全体の人間関係もある程度良好であるように感じます。
大体は園長や主任の先生が見学対応をされるか、案内は別の方でも、見学の際に園長または主任の先生のご紹介されるかと思います。
中には派閥のようなものがあったり、怖い先輩がいて毎日のびのびと保育ができない、ということもあります。園長先生や主任の先生の雰囲気に好感が持てる場合は、職員間の関係も良好な保育園が多い傾向があるように感じます。
極端にハキハキしていたり、熱意が伝わりすぎる園長先生の場合は、厳しい方が多い印象です。
逆に、気の弱そうな園長先生の場合は、一見やりやすそうに感じるかと思いますが、実はそうではなく、園長先生の気が弱いと、職員の方が立場が上となってしまい、派閥があったり、気の強い先生が勝手に取り仕切っている、という印象があります。
ではどんな園長先生や主任の先生が望ましいのかというと、確実な事は何も言えませんが、『一緒に頑張っていきましょう』というような寄り添った言葉をかけてくれる園長先生や主任の先生は良い人の場合が多いです。
まとめ
保育園の保育方針や保育の仕方、職員同士の人間関係や働きやすさなどは、本当に様々で、とても良い保育園もあればとても環境が悪い保育園もあります。
特に職員同士の人間関係は一見してわからない場合もあり、働いてみないと分からない場合も多いです。
求人情報の見るべきポイント
◯給料・・・年収にすると300~340万円ほど
◯勤務地・・出来るだけ近い方が楽
◯休日・・・休日日数が120日以上
◯待遇・・・社会保険や交通費支給の他、退職金制度、ボーナス・賞与あり、給食補助あり、社宅制度や住宅手当、福利厚生充実など多数あり。自分に合った待遇を選ぶと◎
※あくまでも目安です※
面接時に質問するべき事4選
◯残業時間はどのくらいか
◯職員間の人間関係の良さ
◯行事の規模や数
◯有給休暇の取りやすさ
必ず保育園見学に行く!
◯面接のみで見学せずに保育園を決めるのはNG!
◯平日の日中、子どもがいる10時〜15時頃に見学に行くのがおススメ
◯可能であれば、求人情報を見た段階で3~5園くらいに候補を絞って見学に行くと比較もしやすく、選びやすい
見学時の見るべきポイント
〇先生たちが挨拶をしてくれるか
〇子どもたちとのかかわり方を見る
〇保育士同士のかかわり方を見る
〇園長先生や主任の先生は感じが良いか
保育園探しで悩んでる方の参考になると嬉しいです。
あなたが素敵な保育園を見つけられますように!!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。