こんにちは。ウマ子です!
ウマ子ってどんな人??
・保育士歴15年の現役保育士
・主任兼新人保育士教育担当
・現在園長を目指して勉強中
・子育て中の二児のママ
今回の記事では、保育士のリアルな産休・育休事情についてお話をします。
こんな人にオススメの記事
◯子どもが欲しいと考えている
◯これから産休を取る予定の人
〇育休中で仕事復帰を控えている
◯とにかく保育士のリアルな産休・育休の様子が知りたい!
こんな思いを抱えている保育士さんも多いのではないでしょうか??
自分の子どもが早く欲しい!
仕事と育児の両立ができるか不安…
産休・育休ってちゃんと取れるの?
保育園の手続きってどうするの?
復帰後の勤務時間はどう決める?
ちゃんと今まで通り働けるかな…?
今回の記事ではそのような保育士さん向けに、産休・育休についてのお話をします。
ウマ子は保育士をしながら2人の子どもを育てるママです!
そんな経験を元に、リアルな産休・育休事情を詳しくお伝えしていきます。
この記事の内容
◯保育士は産休・育休は取りにくいと言われてる理由がわかる!
◯妊娠がわかってから出産までに行うべき事がわかる!
◯保育士ママの実体験を知る事ができる!
◯仕事復帰前に行うべき事がわかる!
◯復帰後の注意点がわかる!
→子育てや育児に対して前向きな気持ちになれる!!
産休・育休についての詳しい内容についてはまとめている記事がいくつかありますので、参考にされてください。
こちらの記事では、保育士の産休・育休事情について、リアルな実体験を元にお話をしていきます!
なぜ保育士は産休・育休を取りにくい?
保育士が産休・育休を取りにくいと言われている理由としては、下記の2点が挙げられます。
年度の途中で抜けにくい
保育園は、基本的に一年間は担任の先生が変わらない事が望ましいです。
年度の途中で保育園は3月末が年度末となり、4月からまた新しい年度が始まります。そのため、多くの保育園では1〜3月の内に新年度の担任を園長先生や主任の先生などが決めて、保護者の方に発表する事が多いです。
担任発表をした後や年度の途中で担任が変わってしまうと、子どもも保護者の方も困惑してしまいます。
年度の途中に妊娠が分かった場合は、なかなか言い出しにくく、3月末で一度退職をするという選択をする方もいるようです…。
個人的には、子ども育てる・預かる役割の保育園が、妊娠した女性に対しての理解がない保育園もあるという現実に心苦しさを感じますが、実際はそのような環境の保育園もごくわずかですがあるようです。
妊娠しながら働く事がきつくて大変
保育士は基本的に体を動かす仕事なので、体に無理を感じたりすると退職を選択する人も多いようです…。
保育士は体を動かす仕事がほとんどです。子どもと遊ぶときはもちろんですが、子どもの命を守る仕事なので、ときには咄嗟に体を張って子どもの命を守らなければならない場面もあります。
周りの先生方の理解や園長の職員への発信の仕方にもよりますが、妊娠が分かった後もやはり体を動かさなくてはいけない場面が多くあり、しんどさや辛さを感じて退職という選択をする方もいるようです。
多くの場合は、妊娠が分かった後は体の負担がなるべく少ない配置にしてもらえる事が多いので、感謝の気持ちは持ちつつも、遠慮せずに園長などに相談するようにしましょう!
偏った考えの園長がいる保育園も存在する
産休・育休の取りやすさや、妊娠中体に無理ない程度に働く事ができる環境であるかどうかは、園長や施設長の考え方で全て決まると言っても過言ではありません。
園長や施設長、又は発言権を持っている主任の先生が、妊娠している女性や子育てしながら働く事に対しての理解がある方であれば、周りの先生方にも呼びかけてくれる事が多いです。
保育園全体の雰囲気としても、妊娠している女性に対しての理解をしてくれて、妊娠中も、そして出産後も働きやすい環境と言えます。
保育園の規模にもよりますが、産休・育休中という先生が複数いる場合は、子育てしながら働きやすい保育園であると言えるでしょう!
反対に、園長先生が男性の偏った考え方の方であったり、女性であっても仕事に対しての意識が高い方だと、妊娠した体で働く事はきつい職場になる事もあります。
保育園によっては、子育てをしながら働いている人に対してのあたりがきついところも実際に存在します。
園長が偏った考えの人で、子どもの体調不良でもなかなか休ませてくれなかったり、休めたとしてもあからさまに嫌な態度をとられてしまったり…。
そのような保育園で勤めている場合は、速やかに転職する事をお勧めします。
仕事においてあなたの代わりはいますが、お腹の赤ちゃんのママはあなたしかいません。
無理をして仕事を続けようとすると、お腹の赤ちゃんに影響が出てしまう事もあります。
自分の体とお子様の事をまず第一に考えて行動してくださいね。
妊娠がわかった後の過ごし方
妊娠が分かった後は、どのような行動が必要になってくるかをご紹介します!
産休育休の予定を相談する
まずは、園長や主任の先生に妊娠した事を報告しましょう!
しっかり産婦人科に通院して妊娠が確実にわかって、予定日がわかってから伝えた方が望ましいです。簡易の自宅でできる検査キットでは、100%確実ではないですし、出産予定日も分からないので、検査キットで陽性になった場合でも、その後産婦人科に受診をしてから職場の方に伝えるほうが良いでしょう。
妊娠を職場に伝えた後は、旦那さんと産休・育休についての話し合いを行います。
産前はいつまで働くか、産後はいつ頃復帰を予定するか、旦那さんは育休を取るか、等のスケジュールを大まかでいいので、話し合っていきましょう。
夫婦間で明確になったら、その後職場の上司に伝えます。タイミングによっては、保育園として職員の人数をプラスしなければならない場合もあるため、いつ頃産休に入るかは分かり次第伝えるようにしましょう。
感染症に注意!
マスクの着用やこまめな手洗いうがいなど可能な限り、感染対策をしっかりしましょう!
保育園は妊娠中でなくても感染症にかかりやすい環境です。特に、妊娠中は使える薬が限られています。また、感染症の種類によっては、母子共に影響がある場合もあります。(風疹・B型肝炎・C型肝炎など)
マスクの着用やこまめな手洗いうがいなど感染対策をしっかりとする必要があります。
嘔吐や下痢、発熱した子どもの対応はできるだけ避けて、他の先生にお願いしましょう。
出来るだけ体の負担が少ない業務を
園長や主任の先生と相談しながら、できるだけ無理なく働ける環境や仕事を行うようにしましょう。
可能な限り、まだ体調が安定しない妊娠初期、又はお腹が大きくなってくる妊娠後期は特に、体のは負担が少ない業務を行う事が望ましいです。しかし、保育士は基本的には体を動かす仕事です。
その為、体の負担が少ない仕事をするということは中々難しいかと思いますが、園長や主任の先生と相談しながら、できるだけ無理なく働けるようにしましょう。
保育園の環境や子どもの特徴、先生方の配置によって大きく異なりますが、頻繁に抱っこは必要だけど、体は大きくなってきてイヤイヤ期にも差し掛かる1歳児クラスなどは、大変と感じる妊婦さんが多いです。
反対に、まだ体が小さい0歳児クラスや、自分の身の回りのことは自分で行う事ができ、言葉を聞いて行動できる年中・年長クラスは妊婦さんでも比較的体の負担が少なく、保育をする事が可能かと思います。
保育園の環境や他の先生方の配置、子どもの様子に合わせて、園長や主任の先生と相談するようにしましょう。
保護者に伝えるのは安定期に入ってから
安定期に入って体調が安定してきたら、園長先生と相談をしてから、保護者の方にお伝えするようにしましょう!
妊娠が分かったらすぐに保護者の方に伝える必要はありません。かといって、お腹が目立ち始めてから伝えると、保護者の方同士で憶測が飛び交う可能性もあります。その為、安定期に入って体調が安定してきたら、お伝えするようにする事が望ましいです。
きっと保護者の方も、大好きな先生に新しい命ができた事を喜んでくださると思います!
仕事復帰前に行う事5選
無事に出産をした後、仕事復帰の時期が決まったら行うべき事をお話しします!
子どもの預け先を決めて、申し込みをする
仕事復帰の時期は、それぞれの家庭の事情やお子さんが何月生まれかによって異なりますが、保育士さんの場合は多くの場合は、4月からという方が多いかと思います。
次の年の4月入園の場合、自治体によって異なりますが、保育園の申し込みは10月から11月にかけてというところが多いです。申し込みをするにあたって、基本的には保護者の方が記入する書類がほとんどですが、2点、申し込み前に事前に行っておくべき事があります。
就労証明書を会社に書いてもらう
就労証明書は一般的には勤めている企業の人事・労務担当者が作成します。
その為、会社や保育園の規模にもよりますが、書類作成に1.2週間、郵送する期間も含めると3週間近くかかる事もあります。
就労証明書を役所でもらったら、なるべく早めに職場に持ち込み又は郵送するようにしましょう。
就労証明書以外の書類は保護者の方が記入するものになります。
会社や保育園に就労証明書の記入申し込みが済みましたら、その他の入園申し込み書の記入などを進めていきましょう。
候補の保育園を決めて保育園の見学をする
保育園申し込みをするにあたって、入園したい保育園を記入する欄があります。
第一希望から第五希望まで記入する自治体が多いようですが、ウマ子が住んでいる自治体では第20希望まで書く欄がありました。
その為、入りたい保育園を決めて、順位付けする必要があります。
近くの通えそうな保育園から見学をするといいですね。
見学をする際に見るポイントとしては下記の通りです。
見学をする際に見るポイント
・保育園のホームページを見て、保育方針や保育内容を確認する
・通いやすい場所であるか
・入園できる受け入れ体制であるか(0歳児保育を行なっているか等)
・保育室の環境はどうか
・園庭はあるか
・先生たちの雰囲気が自分や子どもと合っているか
・実際に通っている子どもの様子はどうか、保育士さんの関わり方はどうか
・保育士さんの人数は十分にいるか
・食物アレルギーやその他特記事項があるお子さんは、その対応はしてもらえるか
・おむつや衣服などの持ち物はあるか
保護者の方によって優先したいポイントや譲れないポイントなどは異なるため、上記の点を参考にしていただきながら見学をすると、スムーズに順位付けがしやすくなるかと思います。
パパママ揃って見学に行く事が難しい場合は、見学前にあらかじめ夫婦間で、保育園を選ぶ基準について話し合いを行うと良いでしょう。
ウマ子の意見としては、
◯保育園の場所・通いやすさ
◯保育園の規模や環境
◯保育士さんの雰囲気
◯子どもたちの様子
などが、保育園選びをする上で大切になってくるかと思います!
保育園は、入園が決まったら毎日朝夕と通う場所ですし、時には雨や雪の時にも預けなくてはいけない事もあります。
その為、家からの距離や通勤に使う駅までの距離や通いやすさはとても重要になります。もし、車や自転車を使って通う場合は、駐車場や駐輪場があるかを確認すると良いでしょう。
保育園の環境や規模に関しては、園庭があるか、少人数の保育園か大規模な保育園かなど、保護者の方によって異なるかと思いますので、子どもや家庭の考えに合わせて決めると良いかと思います。
一番大切なポイントは、保育士さんの雰囲気や子どもたちの様子です!
子どもたちがいきいきと過ごしていたり、保育士の先生が元気に笑顔で挨拶をしてくれたり子どもたちと楽しそうに関わっていたりする様子を見ると、それだけで保育園の雰囲気は良い雰囲気だという事がわかります。
反対に、見学時に保育室に入って行っても保育士の先生が挨拶をしなかったり、挨拶をしても全く顔を見ずにしたりという保育園もあります。
または、子どもへの言葉掛けがきつい先生がいたり、子どもが走り回っていて先生たちが振り回されすぎている保育園などもあります。
ここ最近保育園での不適切保育に関するニュースなどを目にしますが、そのような想いは絶対に子どもにさせたくないですよね。
そのためにも、見学時の先生や子どもの様子をしっかり見るということは非常に重要なポイントとなってきます。
上記のポイントを参考にしながら、入りたい保育園の順番を決めて、第一希望から記入していきましょう。
上記のポイントを参考にしながら、入りたい保育園の順番を決めて、第一希望から記入していきましょう!
保育園の申し込みが済んだら、あとは結果を待つだけです。保育園の合否の結果は、自治体によって異なりますが、1〜2月に出る事が多いです。
申し込みをしてから大体2.3ヶ月かかります。その間はとてもドキドキしますよね。ウマ子も保育園の合否の結果が出る日の前後は毎日ポストを覗くのもドキドキした覚えがあります。
その気持ちを抑えながらも、仕事復帰に向けてその他の進められる準備を行なっていきましょう。
通勤時間を考慮した勤務時間設定をする
具体的に時間や生活の流れを考えた上で、そのスケジュールが可能かどうかを検討しましょう。
ほとんどの会社や保育園は、子どもが就学前までは時短勤務が可能かと思いますので、まずは時短勤務にするのかしないのか、時短勤務にするなら何時間勤務にするのかを考えます。
また、自宅から勤務先までの通勤時間を考慮した上で、勤務時間の設定をしましょう。
例えば…
通勤時間が多めに見て1時間かかる場合…
朝7時半に家を出て保育園に子どもを預ける
8時に最寄りの駅から職場に向かう
9時から16時まで6時間勤務(7時間拘束・1時間休憩)
そこから1時間かけて保育園まで17時頃お迎えに行く
17時過ぎに帰宅
そこから子どもの食事やお風呂、寝かしつけなどをパパと分担しながら行う
などと、具体的にかかる時間や生活の流れを考慮するとイメージしやすいです。
夫婦間で話し合いをしたあとに、勤め先の園長先生や主任の先生と連絡をとって相談するようにするとスムーズで良いですね!
子どもが体調不良になった時の対応を考えておく
発熱や病気の時の細かい対応は、保育園によって異なりますが、大体は38度以上の発熱や嘔吐下痢などの症状がある場合には、登園する事ができません。
その為、子どもが体調不良になった時はどうするかを考えておく必要があります。
選択肢としては主に下記の通りです。
子どもが体調不良になった時の対応の選択肢
・パパママ共に、職場に理解を頂き、休んだり早退できるような体制にしておく
・祖父母に頼める場合は、お願いしておく
・ファミリーサポートや病児保育などに登録をしておく
パパかママの職場が、子どもの体調不良により休める環境であるかを確認しておきます。会社の方も、事前にそのような可能性があると分かっていた方が、いざという時に対応しやすくなるかと思います。
もし、祖父母が近くに住んでいて、預かってもらえる場合は、祖父母にお願いをすることも方法の一つです。その場合は、預け先の保育園に祖父母がお迎えに来ることもあることを伝え、必要書類に記入します。祖父母に対しては、体調不良の際の、過ごし方やお迎えの手順、かかりつけ医などを事前に細かくメモやノートに書いておくと、いざという時にスムーズに対応してもらいやすいです。
パパママ共に、仕事がどうしても休めない、祖父母など周りに頼れる人がいない、などの場合には、ファミリーサポートや病児保育を利用する方法もあります。利用方法や手順については、各自治体や施設によって異なりますので、事前に調べておくと良いでしょう。
保育園の入園準備をする
どんな保育園であっても、子どもの持ち物全てに記名をする必要があります!
保育園の決定通知が来たら、保育園の入園準備を進めていきましょう。大体の保育園は、入園前の説明会があり、そのときに入園前の持ち物や準備についてお話があります。
ほとんど準備物がない保育園もあれば、通園バックや着替えや布団の袋、布団カバーなどを用意しなければならない保育園もあります。入園前の準備物は各保育園によって大きく異なりますので、説明会などで確認した上で少しずつ用意を行なっていきましょう。
保育園に着ていく可能性がある洋服や身の回りのものには、名前を少しずつ書いておくと良いでしょう。
洋服のタグに使えるお名前スタンプがあると名前書きも時間がかからずに済みますね!
保育園の慣らし保育の時間や期間について検討する
保育園に慣らし保育の進め方を確認してから、勤務先に相談するようにしましょう!
お子様の年齢や保育園によって異なりますが、大体1週間から1ヶ月程度慣らし保育の期間があります。保育園がどのようなスケジュールで慣らし保育を行うか、子どもがどれだけ適応できるか、によって慣らし保育の期間や時間は異なります。
その為、保育園の慣らし保育の進め方を確認した上で、勤務先の保育園と相談するようにします。
復帰後に気をつけるべき事3選
仕事復帰までの準備が整った後は、仕事を行うのみです!
出産後のママの心や体は、思った以上にナイーブで繊細です。
仕事も子育ても無理なく楽しく行えるようになるために気をつけるべき事をお話しします。
無理はしないで!
頑張りすぎは絶対NG!!
仕事を休んでいた分、頑張らなくちゃ!と必要以上に感じてしまい、体や心に無理を感じるママも少なくありません。そうなると子育てやママの体調にも悪い影響になる場合もあります。
仕事復帰を迎えて、すぐに仕事を休む前同様に働く必要はありません!
周りの状況や自分の行うべき仕事を確認しながら、一つ一つ無理なく行い、自分のペースを取り戻しておきましょう!
復帰の前に、大まかに自分なりの目標を立ててみてはいかがでしょうか?
例えば…
4月は担任するクラスの子どもとたくさん遊んで信頼関係を築く
5月は分担されている書類業務の進め方のペースを身につけていく
6月は他の先生方との連携に目を向けて過ごす
など1ヶ月ごとくらいで自分の仕事面の目標を立てると良いかと思います。
明確に目標を立てる事で、慌てる必要もなくなりますし、自分自身の成長を可視化する事ができるので、オススメです!!
周りの先生に感謝の気持ちを持って、積極的に伝えましょう
子どもがいるから迷惑をかけるのはしょうがない、当たり前の事だと思うのはNG!!
他の先生の協力や支えがあって成り立っている事を理解して、感謝の気持ちを持ちましょう!積極的に言葉にして伝えていくとよりGOOD!
子どもを育てながら仕事をしていると、子どもの体調不良で急遽休んだり早退したり、という事が多くあります。また、時短勤務や固定時間の勤務にする場合は、その分他の先生が早番遅番を分担して行なってもらう事になります。
周りの先生にカバーをしてもらっている事、協力してもらっている事に対して、必ず感謝の気持ちは必要です!素直にありがとうを相手にたくさん伝えると良いですね!!
産後1年は情緒不安定になりがち。そんな自分も受け入れよう!
うまくいかない事に対してもどかしさを感じたり、自分を責めすぎるのはNG!!
気分が落ち込んだり、情緒不安定になるのが当たり前!そんな時は好きな食べ物を食べて自分をたくさん甘やかしてあげましょう!!
産後1年間は体もそうですが、心が特に不安定になる事があります。出産前と同様に働く事ができずにもどかしさを感じる事もあるかと思います。
そのようなときは、自分だけではない事、産後の影響により仕方がない事を理解して、情緒不安定になる自分も受け入れて、時には甘やかしたり許してあげましょう。
ウマ子の実体験〜第一子編〜
ここからはウマ子の産前産後の実体験をお話しします。
第一子のときは園長が厳しく、体を酷使して働いていました…。
詳しくお話しすると
第一子妊娠時は、その当時勤めてる保育園では産休や育休を取った先生はいなく、また独身の先生がほとんどで子どもを育てながら働いている方はいませんでした。
また、園長はバリバリ働きながら逞しく子育てをするシングルマザーのキャリアウーマン、という感じの方で、仕事に対しても厳しい方でした。
その為、妊娠が分かったときは、言い出しにくく、休みの期間も出来るだけ短くしなくてはいけない、という意識がありました。(園長本人から直接何かを言われたわけではありません)
私自身も10年近く勤めていたところを離れて子育てをするという事に対して、まだしっかりと実感が湧かないうちに、産前産後のスケジュールを考えてしまっていました。
その結果、産前は予定日の2週間前まで働く、産後は子どもが4ヶ月から保育園に預けて仕事復帰をするというスケジュールを組んでしまっていました。
また、有給を取ることに対して、非常に厳しい考えを持っている園長で、妊娠初期のつわりや妊娠後期のお腹の張りが辛い時などにも、なかなか休むという事が言えませんでした。
また、定期健診などであっても休める雰囲気ではなかったため、平日夜19時までや土曜日も診察してくれる産婦人科を探して受診していました。その為、体調不良や健診含め、妊娠が分かってから産休に入るまで一度も休まずに出勤しました。
体調があまり良くない時は、周りの先生の理解やご協力もあり、保育を外れて座って行う業務をしたり、少しの間休ませてもらったりしながら過ごす事もありました。
産後復帰した際には、園長から
「仕事復帰をするからには時には家庭を犠牲にしてでも仕事を優先しなければいけないこともある。子どもが熱を出したりした際には、病児保育やファミリーサポートなどを利用してほしい」という話を一番最初に伺い、不安でいっぱいになった事を今でも鮮明に覚えています。
今思うと、産後復帰してきた私に喝を入れて下さったと思うのですが、産後4ヶ月でまだ精神的にも肉体的にも不安定であった為、ポジティブに聞き入れる事もできませんでした。
ウマ子は産後母乳がとてもよく出ていたため、張って激痛が走る胸を抱えながら、泣きながらトイレで隠れて搾乳していた事を今でも覚えています。
ウマ子と同じように妊娠中や産後の仕事復帰において、もし辛い思いをしている方がいるのであれば、手を差し伸べたいという思いでブログを始めたという部分も大きくあります。
子どもを育てる役割である保育園に勤める職員が、子育てしながら働く人に対しての理解がなく、冷たい言葉を浴びせる上司がいる事自体おかしい事だと感じます。
もちろん、子育てしながら仕事をするという選択をしたのは自分だし、他の先生に比べると時短勤務だし子どもの体調不良により有給を使う事も多いです。そこに対して感謝の気持ちは必要ですし、多少の大変さはあるかと思います。
ですが、それ以上に子育てに対しての理解がない上司や同僚がいたり、子どもの体調不良や用事であっても有給休暇を取得しずらい雰囲気があり、緊急性がないにも関わらず仕事復帰前から病児保育などの利用を強要するような職場、それ以外でも子育てしずらいと感じた場合は、速やかに退職する事を強くお勧めします。
ウマ子の場合は、一緒に担任を組んでいた先生と仕事の悩みを共有することで乗り越えられた事、ちょうどタイミングよく園長が変わった事もあり、退職をする事なく過ごしました。
ウマ子の実体験〜第二子編〜
園長が変わってからは、ガラッと保育園の雰囲気も変わり、職員が伸び伸びと働きやすい職場となりました。
保育園ですから、人手が少なかったり職員の休みが重なったりする事もありますが、そのような時以外は、子どもが体調不良であったり子どもの保育園の行事などでは、有給休暇をもらえるようになりました。
園長は、子育てしながら働く事に対していろんな相談に乗ってくれたり親身になってアドバイスをくれたりと、子育てしながらでもとても働きやすい職場となりました。
子どもは2人欲しいと元々思っていた事もあり、職場の環境的にもこの職場ならまた妊娠しても働けそうと思い、妊活をしばらくしたのちに第二子妊娠に至りました。
妊娠中は0.1.2歳児クラスに入りながら、書類業務を行うという過ごし方をしていました。健診や体の不調の際には有給休暇をもらい、周りの先生からの理解や協力があり、無理なく過ごす事ができました。
まとめ
なぜ保育士は産休・育休を取りにくい?
◯年度の途中で抜けにくい
◯体を動かす仕事だから、妊娠しながら働くことがきつく大変
〇偏った考えの園長がいる保育園も存在する
妊娠がわかった後の過ごし方
①まずは、園長や主任の先生に妊娠したことを報告して、産休育休の予定を相談する
②感染症に注意をする
③できるだけ体の負担が少ない業務を行う
④保護者の方へ伝える際には、安定期に入ってから
仕事復帰前に行う事
①子どもの預け先を決めて、申し込みをする
就労証明書を会社に書いてもらい、保育園の見学を行い、入園申し込み書の記入をします。
保育園見学において見るポイントとしては、
まずは保育園のホームページを見て、保育方針や保育内容を確認する、通いやすい場所であるか、入園できる受け入れ体制であるか(0歳児保育を行なっているか等)、保育室の環境はどうか、園庭はあるか、先生たちの雰囲気が自分や子どもと合っているか、実際に通っている子どもの様子はどうか、保育士さんの関わり方はどうか、保育士さんの人数は十分にいるか、食物アレルギーやその他特記事項があるお子さんは、その対応はしてもらえるか、おむつや衣服などの持ち物はあるかなどです。
保護者の方によって優先したいポイントや譲れないポイントなどは異なるため、上記の点を参考にしていただきながら見学をすると、スムーズに順位付けがしやすくなるかと思います。
②通勤時間を考慮した勤務時間設定をする
③子どもが体調不良になった時の対応を考えておく
④保育園の入園準備をする
⑤保育園の慣らし保育について検討する
復職後に気をつけるべき事
①無理はしないで
②周りの先生に感謝の気持ちを持って、積極的に伝えましょう
③産後1年は情緒不安定になりがち。そんな自分も受け入れよう!
以上、妊娠発覚から仕事復帰までの流れや注意点をお話ししました。
もし、妊娠中や育休明けに働きにくさを感じた場合は、速やかに転職する事をお勧めします。
周りへの感謝の気持ちは持ちつつ、子育ても仕事も一生懸命頑張る事は必要な場面もありますが、1番大切な事は無理をせずに行う事です。
子育てや妊娠に対して見通しを持って、前向きな気持ちで過ごせる手助けができたら嬉しいです!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。