こんにちは。ウマ子です!
ウマ子ってどんな人??
・保育士歴15年の現役保育士
・主任兼新人保育士教育担当
・現在園長を目指して勉強中
・子育て中の二児のママ
今回は保護者対応についてお話をします。
こんな人にオススメの記事
◯保護者との関わり方がわからない
◯保護者との関わり方に不安がある
◯保護者から信頼される保育士になりたい
保育士さんにとって、保育園に子どもを預けている保護者の方はほとんど年上の方が多いのではないでしょうか?
年上の方とのコミュニケーションにあまり慣れていない人にとっては、どう関わって良いか悩む事も多いかと思います。
保育士にとって、保護者の方の気持ちに寄り添う事で、保護者の方が不安や悩みを打ち明けられるようになる事は、子どもにとってもより良い子育て環境につながります。
保育士さんが保護者対応をしやすくなる方法をお伝えします!!
この記事の内容
◯保護者対応の基本のマインドがわかる
◯保護者と関わる時に必要な姿勢がわかる
◯よくある困った保護者の対応について、実際の対応方法をご紹介
〇実際に起きたトラブルについてご紹介
日々頑張っている保育士さんの参考になったら嬉しいです!!
保護者対応の基本3選
まずは保護者対応の基本についてお話をします。
ゆっくり時間をかけて関わる
保護者対応の基本は、焦らない・急かさない・慌てない事です!
保護者の方と早く距離を縮めようとして、たくさん話しかけすぎたり、一方的に話しすぎてしまうと、保護者によっては不快感を感じる事も…。
日々の保育を一生懸命行なっている姿や、毎日の連絡帳やお迎え時の会話などを丁寧に行う事で、必ず保護者は心を開いてくれます。
保育士さんの熱意や頑張りは必ず伝わります!
ゆっくりじっくり時間をかけて丁寧に子どもや保護者の方と関わっていきましょう。
保護者によって合う合わないはあって当たり前
担任している子どもの保護者全員と親密な関係を築いていく必要はなし!保護者との関係で悩みすぎないで!
保育園はいろんな保護者の方がいます。
感じの良い方、そうではない方、保育園運営にあたりご理解をしていただける方、保育園からのお願いや話を中々聞いてくれない方…様々です。
保護者の方によっては、ベテランの先生と新人の先生とで態度をガラッと変える方もいます。
また、対保護者と言っても、それぞれお互いに個性や相性があって当たり前です。
そのため、1人の保育士が保護者全員と信頼関係を深めていく必要はありません。
保護者との人間関係に悩む場面があった際には、あまり自分を責めすぎず、他の先生と相談しながら、分担してみても良いかと思います。
苦手だと感じる保護者がいるなら、無理せず他の先生に相談したり頼るようにしましょう!
信頼を一つ一つ積み重ねていく
保護者からの信頼は、短期間では得る事はできません!
毎日の保育や保護者との関わりにより、何ヶ月、何年単位で、ブロックのように一つ一つ積み重ねいくものです。
ですが、その信頼は大きな怪我や保育園側のミスなどにより簡単に崩れてしまう事もあります。
そのような事がないようにするためにも、日々の保育を安全に行うことが結果的にも保護者支援につながります。
毎日の安全な保育や丁寧な関わりが大切になってきます!
保護者と関わるときの姿勢3選
保護者の方と関わる時の姿勢について詳しくお話をします。
意識するだけで変わってくるので、試してみてください!
基本的には聞く姿勢
保護者との信頼関係作りには、相手の話をよく聴くが重要です。
人は、自分の話を聴いてくれる相手に心を開きます。
ただ、こちらから保護者の話を聞き出すのではなく、会話をする中で、保護者の方が話したいタイミングがきた時に、しっかりと聞き取る事が重要になります。
保護者が話したいタイミングになった際には、話の途中でこちらが話を割って話しすぎることがないように注意しましょう。
保護者対応の基本は、最後まで傾聴する姿勢が大切です。
一緒に悩み、考える姿勢
決して上から目線にならないように、一緒に協力して子どもの成長を見守るという意識を持つとGOOD!
子育てや保育には、唯一無二の明確な答えというものはありません。
だからこそ、保護士が悩みを抱えて保育者に話してくれた際には、保育士が保護者の気持ちに寄り添い、一緒に悩んだり迷ったりしながら、同じ目線で子どもにとっての最善を考えるようにすると良いかと思います。
場合によっては、明確な答えを求めている事もありますが、ほとんどの場面では、人が悩みを相談するときは、「気持ちに寄り添って悩みを聞いてほしい」「共感してほしい」「一緒に考えてほしい」という想いが大きいです。
普段の保護者対応と同様ですが、寄り添い共感して共に考えるという姿勢が非常に大切になってきます。
頼まれた事を行う姿勢
保護者に許可なく、先走って他の機関に相談しないようにしましょう。保護者の方と一緒に考え進めていく事が大切です。
保護者の方に何か悩みを相談された際に、「保育園の看護師に相談してみたら、こう言ってました」「発達支援の先生に相談をお願いしておきました」と勝手に他の先生に伝えて話を進めてしまうと、保護者の方が望んでいない場合は、不信感につながることも多くあります。
いくらこちらが良いと思った事でも、保護者の方から頼まれていない事はしないように注意をしましょう。
こんなときどうする?
ここからの記事では、実際に起きた事例を挙げながら、具体的な対応方法をお話しします!
保育士とのかかわり全拒否系保護者
保育士を避けて関わろうとしない保護者がいる
状況
朝や帰りの送り迎えの際に、保育士と話そうとしない、こちらが話しかけてもあまり反応なくすぐ子どもを連れて帰ろうとする保護者の方がいます。
送り迎え以外の連絡ノートなどのやりとりの際にも、何も書いてなかったり、「元気です」などの一言のみしか書かれていないという事も多いです。
対処方法
子どもの事であまり聞かれたくない、責められたくない、などの保護者なりの理由がある場合が多いです。
保護者が関わりたくない時に無理にこちらから関わろうとすれば、心の扉はより固く閉じられてしまいます。
そのため、保護者の方が時間や気持ちに余裕がありそうなタイミングを見つけて、保護者の方の持ち物や趣味、仕事の事などの子ども以外のとりとめのない話題でコミュニケーションを重ねながら、少しずつ保護者の方の気持ちをほぐしていけると良いかと思います。
一見関わりづらそうな保護者でも、明るく元気に話しかけると少しずつ心を開いてくれる事もあります!
攻撃型保護者
子どもにも保育士にも攻撃的な保護者
状況
子どもに対して、「早くしなさい」「うるさい」などとイライラしたような態度を取ったり、保育士に対しても、冷たい態度を取ったりという保護者の方がいます。
気持ちのムラがあり、機嫌の良い時と悪い時の差が大きい人が多いです。
対処方法
苛立ってしまう精神状態になってしまう保護者の背景を理解する必要があります。
タイミングを見て保護者の話を聴き、まずはイライラの原因を探ってみると良いかと思います。
本当の原因は、仕事や家族関係など、子ども以外のことかもしれません。また、思うように動かない子どもに乱暴な態度で接することは保護者自身も悪いとわかっていることが多いので、むやみに責めるのは禁物です。
さりげない言葉掛けや援助で寄り添って、保護者の方を精神的に孤立させることがないように関わり続けると良いでしょう。
保護者の方の背景や気持ちに理解して、寄り添い関わる事が大切ですね!
自由奔放型保護者
子どもを自由にさせすぎる保護者
状況
叱らない、子どもの自由にさせる事を大切に育児をされているようで、お迎えに来た際に子どもが園内を走り回っても、園庭の高い花壇の上に登っても、友だちにぶつかっても、何も言わない見守るだけの保護者がいます。
子どもを自由にさせることは家庭の自由ですが、花壇の花を踏み潰したり友だちにぶつかったりと、周りに迷惑がかかってしまっても、特に子どもに伝えない、という場面がありました。
対処方法
保育士がしっかりと危険なことや相手や周りに迷惑がかかる事は、子どもに伝えるべきかと思いますが、お迎え後や保護者の方名前ですとなかなか難しい場面もあるかと思います。
かと言って保護者に直接伝えるのも角がたつ場合もあるため、このような場合は、保育園全体のお知らせとして、お便りなどで注意喚起をする方法が適しているかと思います。
伝え辛い事は直接伝えると角が立つので、お便りや園長先生から伝えると良いですね!
保育園での保護者同士の交流はある?
ここまでは保育士と保護者とのかかわりについてお話をしました。
では、保護者同士の関わりは保育園ではあるのでしょうか?
ここからは保護者同士の交流についてお話をします!
基本的には保護者同士のかかわりは少なめ
保育園に子どもを預けるパパママさんは、基本的には働いているので、幼稚園のようにママ友との交流会が盛んに行われたり、という事はあまりありません。
ただ、クラスごとのグループラインがあったり、ボスママのような存在がいたりする保育園もあるようです。
保護者会など保育園の行事で関わる機会はあある
保育園として、保護者同士の交流の機会を設ける事は、保護者支援の一つとしても挙げられています。そのため、保護者会を1年に数回設けている保育園も多いです。
保護者会では、保育園側がクラスの様子を伝える時間だけではなく、保護者同士自己紹介をしたり、自分の子どもの話をする時間を設けているところが多いようです。
そこで保護者の方同士の関係が深まって連絡先を交換したり、休日子ども同士で遊ぶ機会を作っている保護者の方もいらっしゃいます。
運動会やおゆうぎ会などの大型の行事でも交流の機会がある
保護者会以外には、運動会やおゆうぎ会など、保護者参加の行事があり、その際に保護者同士顔を合わせる機会があるので、交流が深まる場合もあるようです。
子どものお迎え時に交流が深まる事もある
帰りのお迎えの時間が大体同じになる保護者同士で会話が広がる事もあるため、お迎えの際も保護者同士の交流の機会となる事もあるようです。
夕方になると保育園の前で固まって話している保護者の姿を見る事も多いのではないでしょうか。
保護者同士の交流はしたい人はする、という印象
子どもが0.1.2歳くらいの頃は、保護者同士会ったら世間話をする程度の関係性が多いかと思いますが、3.4.5歳児以上になると、子ども同士が遊ぶために保護者同士が交流するということもあるそうです。また、長年同じクラスで過ごしていると保護者同士関係も深まってきて、休日に複数人でホームパーティをしたりお出かけをしたりということも多いです。
ですが、強制参加という雰囲気ではなく、気の合う保護者同士、子ども同士、交流をしたい人がしている、という印象です。
ただ、そんな中でも保護者同士のトラブルはあるようです…
保護者同士のトラブル体験談
ここからは実際にあった保護者同士のトラブルについてお話しします。
「ママ友会に仲間外れにされた!」というクレームが…
トラブル内容
ママ友会に自分と自分の子どもだけ呼ばれなかった、うちの子だけ仲間外れにされている、と保育園にクレームがあった。
保育園の対応
保育園外での休日のことは管理しかねない事はお伝えしながらも、保育園内では仲間外れにされている様子は一切なく、みんな仲良く遊んでいる事をお伝えしました。
その場はなんとか収まりましたが、卒園までなんとなくギクシャクした空気感はありました…。
女性がたくさん集まると、トラブルになる事もありますね…。
うちの子がいじめられているから関わらせないでほしいという要望が…
トラブル内容
特定の友だちからいつも意地悪をされる、と子どもが家で話している。その子どもと一切関わらないようにしてほしい、という内容の要望が入りました。
保育園の対応
保護者の方の意見や気持ち、子どもの様子をしっかりと聞き取った上で、保育園での様子を保護者の方に丁寧に伝えました。
子どもに対しては、嫌な事があれば自分で相手に伝えて、それでも聞いてくれなければ保育士に教えてね、と伝えるようにして、何が意地悪されているのかを確認できるようにしました。
また、子ども同士全く関わりを持たせない、ということは環境的に難しく、子どもにとっても良い改善策ではないと考えるため、意地悪をされたときの解決方法を一緒に考えられるよう関わっていく事を保護者の方に伝えていきました。
ですが、保護者の方の、特定の子どもと関わってほしくない、という思いは最後まで変わらなかったです…。
子ども同士のトラブルに親がすぐに介入しようとする事も多いですね…。
保育士に対してのクレームも…
トラブル内容
保護者同士の食事会に担任の保育士を誘ったけど、断られてしまった。他の保護者とは食事に行っていたと聞いたのに…という保育に関係ない内容の保育士へのクレームが入りました。
保育園の対応
保育士の意思の自由であるため、そこまでは管理しきれない事をお伝えしました。
その後、保育園の決まりとして、保護者と食事に行く事は全て禁止になりました。
保護者との距離はある程度置いた方がトラブルにならないですね…。
まとめ
以上保護者支援の一部として、保護者から信頼される保育士になる方法をお話ししました。
保護者対応の基本は、ゆっくり時間をかけて関わる事、保護者によって合う合わないはあって当たり前、信頼は一つ一つ積み重ねていく事です。
保護者と関わるときには、基本的には聞く姿勢、一緒に悩み、考える姿勢、頼まれた事を行う姿勢が大切です。
保育園では、保護者会や運動会・卒園式や発表会などの行事、お迎えの際など、他の保護者と関わる機会があります。
保護者同士の交流を深めたい方は積極的に関わる事で仲良くなる事につながります。反対に、できるだけ交流を避けたい方は日常の挨拶程度に会話を留めておけばそれ以上には発展しません。
保育士さんは、保護者の方と仲良くなる事自体は問題ないですが、万が一のトラブルを防ぐためにも、一定の距離は保つようにしましょう。
毎日一生懸命頑張る保育士さんにとって、少しでも保護者の方との関わりが楽しい時間になると嬉しいです!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。