実習前で不安を抱えているあなたへ…【施設実習について詳しく解説します!】

ウマ子先生
ウマ子先生

こんにちは。ウマ子です!

ウマ子ってどんな人??

・保育士歴15年の現役保育士

・主任兼新人保育士教育担当

・現在園長を目指して勉強中

・子育て中の二児のママ

今回の記事では、保育士になるために行う、施設実習についてお話しします!

ウマ子先生
ウマ子先生

施設実習って保育園実習以上に緊張しますよね…!

こんな人にオススメの記事

◯施設実習を控えている
◯保育士を目指そうか検討中の人
◯とにかく施設実習について具体的に知りたい

どんな事をやるんだろう…

どんな子どもや先生がいるのかな…

ちゃんとやっていけるかな…

事前準備や持ち物って…?

こんな不安を抱えている人も多いかと思います。

ウマ子先生
ウマ子先生

ウマ子も施設実習の前は、期待よりも不安が大きかった事を今でも覚えています…

そんな経験を元に、今回の記事では施設実習について詳しくお話をします!

この記事の内容

◯施設実習に必要な持ち物がわかる!

◯施設実習で大変なところがわかる!

◯実際の実習の様子が具体的にわかる!

→実習への不安な気持ちが軽くなり、見通しをもって実習に参加できるようになる!!

ウマ子先生
ウマ子先生

施設実習を控えている方や、保育士を目指している方の参考になると嬉しいです!!

保育園実習についてのお話はこちらのお記事でご紹介していますので、気になる方はご覧下さい。

施設の種類

施設実習って?

保育士資格が取得できる保育士養成学校(専門学校や大学・短大)では、40日間の実習が義務付けられていて、そのうちの20日間は施設実習を行う必要があります。

保育士とは、児童福祉法において、

保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行う事を業とする者と記されています。

ウマ子先生
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つまり、保育士とは専門的な知識や技術を習得した上で、子どもや保護者に対して保育に関する指導を行う職業です。

実習先の主な施設

専門的な知識や技術を習得するための方法として、保育士養成学校では、施設実習に行く事が組み込まれています。

施設実習を行う施設の種類は様々ですが、保育士資格で働く事ができる施設に行く事が多いようです。主な施設は下記の通りです。

施設実習を行う主な施設

乳児院・児童養護施設・障がい児入所施設・児童発達支援センター・母子生活支援施設・障がい者支援施設・情緒障害児短期治療施設・児童相談所一時保護施設・児童自立支援施設など…

施設の内容としては、虐待や家庭の事情により育児が困難な家庭の子どもを預かったり、支援・保護する施設、家庭に問題を抱えている母親を支援・保護する施設、障がいを抱えている子どもを支援・保護する施設などです。

どうやって施設を決める?

どこの施設にするか、なんの施設にするかは、学校が決めるところもあれば自分で決めるところもあります!

ウマ子先生
ウマ子先生

その際は自分が学びたい分野の施設を選ぶと良いですね!

準備物

保育園実習との大きな違い

基本的には保育園実習の際と大きく違いはありませんが、施設実習は泊まり込みになる可能性もあるという事です。

乳児院や児童養護施設等は、子どもたちが日々生活をしている施設です。

そのため、日中の時間だけでなく、朝ごはんの支度から夜の就寝中、つまり職員の方は24時間体制で子どもを見ています。そのような施設への実習は、泊まり込みになる事が多いです。

泊まり込みだと夜勤もあるの?

泊まり込みといっても、職員の方と同様に夜間対応をしたり、朝から晩まで長時間実習をするという事はありませんのでご安心下さい。

早番遅番があり、睡眠時間もしっかり確保する事ができます。

持ち物

持ち物としては、保育園実習の時と変わりありません。

一般的には下記の通りです。各施設により異なりますので、必ず事前に実習先に確認するようにしましょう。

主な持ち物

・保育用エプロン・名札

・食事介助用のエプロンと三角巾

・実習先で着る動きやすい服

・メモ帳とボールペン・タオルやハンカチ

・実習日誌や指導計画

・保育や部分実習に使えるアイテム(絵本・ペープサート・エプロンシアター・手袋シアター等)

・外遊び用の上着と運動靴と帽子

・水筒とお弁当・上履き

上記の持ち物と合わせて、もし泊まり込みの場合は、着替えやエプロンを複数用意したり、パジャマやスキンケア用品、シャンプー類、化粧品、常備薬なども必要になってきます。

衣服については、動きやすいTシャツとズボンであれば、特に細かい指定はない事が多いです。施設に洗濯機や乾燥機がついていて使用する事も可能な施設もありますが、気になる方は日数分持っていくと良いです。

10日間の実習であっても間に1・2日のお休みを挟むので、泊まり込みであってもお休みの日は自宅に帰る事が出来ます。

ウマ子先生
ウマ子先生

月曜日から金曜日まで実習、その後土日の休みを挟んで、その後また月曜日から金曜日までの実習という日程であれば、5日分の衣服などの荷物を用意すれば良いですね!

施設実習で行う事

基本的には施設の職員の方と同じ事を行います!

児童養護施設などの入居施設であれば、朝ごはんの準備の手伝いや、保育園の送り迎え、日中は保育園や幼稚園に行っていない小さい年齢の子どもの保育を行ったり、洗濯や掃除をします。夕方子どもたちが帰ってきたら、宿題を見たり、夜ご飯の準備、お風呂の介助、寝かしつけまで行います。

ウマ子先生
ウマ子先生

子どもを預かる保育園実習とは異なり、1日かけて子どもを育てているという感覚がありました。

行う事は施設によって大きく異なりますので、体験してみたい施設や興味がある施設を選ぶと良いでしょう。

泊まり込みの際の部屋ってどんな部屋?

泊まり込みで実習生を受け入れている施設の場合は、実習生用の部屋があり、施設によってどんな部屋かは異なりますが一例として紹介します。

ウマ子先生
ウマ子先生

ウマ子の場合は、施設の子どもたちが住む部屋とは別の階の部屋で、学校の同じクラスの友人と同じ部屋で2週間過ごしました!

部屋の様子は、二段ベッドとテーブルが2台あるだけのさっぱりとした部屋でした。

6畳程度の狭めの部屋でしたが、たまたま仲の良い友人と同じ実習であったので、全く苦痛ではありませんでしたが、これが仲良くない人と一緒だと、ストレス溜まるな…と感じました。

ウマ子先生
ウマ子先生

実習をきっかけに仲良くなったり、一人部屋の場合もあるので、あまり不安に感じないでくださいね!

勤務時間

勤務する時間は、一日8時間(1時間休憩の9時間拘束)です。

8時から17時や9時から18時の中番、7時から16時の早番、11時から20時の遅番があり、ずっと中番で勤務する施設と、遅番と早番を交互に勤務する施設があるようです。

施設実習で大変だった事

ウマ子先生
ウマ子先生

ここからはウマ子の体験談を元に感じた事をお話しします。

子どもへの関わり方が難しい

施設実習で1番感じた事は、複雑な家庭環境や障がいを抱えている子どもへの関わり方が非常に難しい事です。

家庭環境に問題を抱えている子どもや障がいを抱えている子どもは、大人の気を引こうと試し行動が見られたり、慣れない人に対しての警戒心がより強くなる事もあるようです。

そのため、実習生として子どもに関わろうとしても中々会話をしてくれない事もあり、どのような関われば良いか、どのように関わったら子どもたちと楽しく過ごせるか、という事が分からず、とても難しさを感じる場面が多くありました。

ウマ子先生
ウマ子先生

実習の日数が経つにつれて、子どもたちが少しずつ心を開いてくれるようになり、大変だと感じていた分、喜びにも大きくつながりました。

体力的及び精神的に気が休まらない

慣れない環境で、24時間過ごす事に疲れを感じる事も…。

平日の5日間×2週間の10日間の実習だったので、土日は自宅に帰る事ができたのですが、それ以外の平日10日間は泊まり込みで、お風呂や食事もほぼ子どもたちと一緒、という生活に精神的及び身体的に疲れを感じました。

ウマ子先生
ウマ子先生

大変さを感じると同時に、施設の職員の方は毎日行っていると思うと、本当に頭が上がらない思いでいっぱいになりました。

現実を知り、胸が苦しくなる

施設で過ごす子どもは、家庭環境に問題があったり、障害を抱えているため、そのような現実を間近で見て胸が苦しくなる事もありました。

実習内では、子どもと関わったりお世話をする時間の他に、施設の方から、子どもたちが施設入所に至った経緯などを簡単にお話ししてもらう時間がありました。

虐待や育児放棄などを受けていた子どもや障がいを抱えている子どもを目の当たりにして、色んな感情が湧き上がり、とても胸が苦しくなった事を覚えています。

ウマ子先生
ウマ子先生

施設の職員として、そのような子どもたちを預かる・育てる役割も担っている保育士という職業に、改めて重みを感じました。

ウマ子の施設実習実体験

ウマ子先生
ウマ子先生

ウマ子の施設実習の体験談をお話しします。

児童養護施設で泊まり込みの実習

児童養護施設で泊まり込みの実習でした。

平日10日間、土日は一度自宅に帰宅するという形で2週間かけて行いました。たまたま同じクラスの友人とたまたま一緒の実習で、同じ部屋で寝泊まりしました。

早番と遅番とが毎日交互にあり、遅番の次の日は早番で朝早くて大変でしたが、それを乗り越えると早番からの遅番になるため、自由な時間が長くなり、近くのファミレスへ行くという息抜きができたので、それを励みに頑張っていたことを覚えています…。笑

日中の実習中の過ごし方

実習では、朝ごはんの支度や小中学生の送り出し、その後は幼稚園児を幼稚園に送り迎え、幼稚園に通う前の小さな子どもの保育、各部屋の簡単な掃除や洗濯などを職員の方と一緒に行いました。

日中は、幼稚園児以上の子どもはみんな幼稚園や学校に行っているため、ほとんどの時間は、幼稚園に行く前の1.2歳の子どもと過ごしていました。保育園で保育をするというよりは、買い物に一緒に行ったりホームセンターへ犬を見に行ったり、小学生の子どもの展覧会を見に行ったりと、子育てをしているような感覚でした。

ウマ子先生
ウマ子先生

ウマ子は、小さな子どもにずっと人見知りをされて近づくたびに泣かれてしまい、関わり方が非常に難しく、苦戦しました…。

夕方の過ごし方

小学生や幼稚園児の子どもが帰ってくると、一緒にカードゲームやボードゲームで遊んだり、宿題を見守ったりして過ごしました。

お風呂の時間は、年齢や性別で時間が限られており、入らなければならない時間が決まってました。遅番の日は、小さい子どものお風呂の介助を行いながら自分も一緒に入っていたため、難しかった事を覚えています。

夜ご飯の時間になると、大きな食堂、リビングのようなところで、それぞれ食事を摂ります。小さい子どもの食べる手伝いや、食事前後の準備や片付けを行います。

基本的には和やかな雰囲気でしたが、時々中高生が職員の方と言い合う様子も見受けられ、どう過ごしていいのか難しい場面もありました。

今考えると反抗期の子どもに職員が指導していた場面だったかと思います。

夜の過ごし方

夜になると、必要な子どもは寝かしつけを行います。

寝かしつけと聞くと、6歳未満の子どもしか経験がなかったのですが、小学生も寝る前に本を一緒に読んだり添い寝をしたりして寝かしつけをしました。

実習前は、小学生の子どもと関わる機会があまりなく、関わり方もよく分からなかったのですが、安心して寝付く姿を見て、小学生の子どもに対しても、可愛いな、という感情が芽生えてきました。

1日の実習が終わると、これは保育園実習と同様ですが、毎日実習日誌を記入します。

A 3用紙いっぱいに小さな文字で、1日どんな流れで何をしたか、どう感じて何を学んだかを記載します。慣れるまでは大変でしたが、効率よく書くことができると自分の自由な時間が増えるので、それを励みに必死に書いていました。笑

ウマ子先生
ウマ子先生

毎日必死に過ごして、2週間の実習を終えた頃には、大変な事もたくさんありましたが、達成感でいっぱいでした。

施設実習で学べる事

保育園以外の施設での実習を通して、保育士という資格や職業の重みを改めて感じました。

通常の保育園とは異なる施設では、色んな家庭環境の中で育っている子どもや、障がいを抱えている子どもと関わります。ごく普通の家庭で生まれ育った人にとっては接した事のない子どもですし、メンタルケアをしながら立派に親代わりとなって育てるという役割が非常に重みのある役割であると感じました。保育士はそのような施設で働く事ができる資格である事の自覚を持つ事で、保育士という資格や職業の重みを改めて感じました。

保育園実習よりも断然大変だと感じましたが、その分学びも多くありました。

行く施設や学生さんによって学びになる事はそれぞれ異なるかと思いますが、大変である分必ずみんなの力になることと思います。

つらいな、大変だなと感じても今やるべき事を一生懸命やると、必ず違う世界が見えてきます。

ウマ子先生
ウマ子先生

施設実習を控えている方や、施設実習の途中で辛くて逃げ出したいと感じている方…一緒に頑張って乗り越えましょう!!

まとめ

施設実習とは…

保育士資格が取得できる保育士養成学校(専門学校や大学・短大)では、40日間のの実習が義務付けられていて、そのうちの20日は施設実習を行う必要があります。

実習を行う施設の種類としては、虐待や家庭の事情により育児が困難な家庭の子どもを預かったり、支援・保護する施設、家庭に問題を抱えている母親を支援・保護する施設、障がいを抱えている子どもを支援・保護する施設などです。

施設実習で行う事

施設実習では、基本的には施設の職員の方と同じ事を行う

児童養護施設などの入居施設であれば、朝ごはんの準備の手伝いや、保育園の送り迎え、日中は保育園に行っていない小さい年齢の子どもの保育を行ったり、洗濯や掃除をする

夕方子どもたちが帰ってきたら、宿題を見たり、夜ご飯の準備、お風呂の介助、寝かしつけまで行う

持ち物

持ち物については、基本的には保育園実習の際と大きく違いはないが、施設実習と保育園実習の大きな違いは、施設実習は泊まり込みの実習になる可能性もあるという事

もし泊まり込みの場合は、上記の持ち物と合わせて、着替えやエプロンを複数用意したり、パジャマやスキンケア用品、シャンプー類、化粧品、常備薬なども必要

泊まり込みの際の部屋ってどんな部屋?

泊まり込みで実習生を受け入れている施設の場合は、実習生用の部屋があり、施設によってどんな部屋かは異なる

ウマ子の場合は、施設の子どもたちが住む部屋とは別の階の部屋で、学校の同じクラスの友人と同じ部屋

6畳程度の狭めで、二段ベッドとテーブルが2台あるだけのさっぱりとした部屋であった

勤務時間

一日8時間(1時間休憩の9時間拘束)

施設実習で大変だった事

○複雑な家庭環境や障がいを抱えている子どもへの関わり方が非常に難しい

○約2週間泊まり込みで、体力的にも精神的にも気が休まる事がない

○虐待や育児放棄などを受けていた子どもや障がいを抱えている子どもを目の当たりにすると、胸がとても苦しくなる

ウマ子先生
ウマ子先生

保育園実習よりも断然大変だと感じましたが、その分学びも多くあります。

つらいな、大変だなと感じても今やるべき事を一生懸命やると、必ず違う世界が見えてきます!

施設実習を控えている方や施設実習真っ最中の方、保育士を目指す方などの参考や励みになると嬉しいです!!

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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