こんにちは。ウマ子です!
ウマ子ってどんな人??
・保育士歴15年の現役保育士
・主任兼新人保育士教育担当
・現在園長を目指して勉強中
・子育て中の二児のママ
今回の記事では、子どもの食事のお悩みについてお話をします!
こんな人にオススメの記事
◯子どもの食事の様子について悩んでいる
◯保護者の方から食事の悩み相談を受けた保育士さん
◯子どもと一緒に楽しく食事をしたい!!
生きる事は食べる事ともいうくらい、食事は人が生きる中で大切な時間の一つです。
だからこそ、子どもの食事について悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
中々食事が進まない子ども、好き嫌いが激しい子ども、特定のものしか食べない偏食気味の子ども…
反対に食欲旺盛な子ども、足りないと泣いて怒る子ども、与えると無限に食べ続ける子ども…などなどお子様によって、悩みは様々です。
ウマ子は保育士として、子どもの食事の様子を15年以上見守ってきました。そのような経験を元に、今回の記事では食事の悩みについてお話しをします。
この記事の内容
○食が細い子向けに食事への意欲を育む方法3選がわかる!
○食欲旺盛な子向けの対応方法3選がわかる!
○食事に関するオススメ絵本がわかる!
〇すぐに試せるクッキングがわかる!
→子どもとの食事が楽しい時間になる!!
子どもの食事の様子についてお悩みのパパママさんや保育士さんの参考になると嬉しいです!!
子どもにとって食事とは?
食事は一生付きまとうもの!だからこそ、入り口はハッピーに!!
子どもにとって食事とは、睡眠、排泄、歯磨き、着替え等同様、今後ずっと行なっていく生活習慣の一つです。
上記のような今後の生活で頻繁にずっと付き合っていく生活習慣は、行い始める乳幼児期では特に、「嫌だな…」「やりたくないな…」などのマイナスな感情はできるだけなくし、「楽しい!」「できた!」「もっとやりたい!」というプラスの感情で取り組む事ができるように関わっていきたいですよね。
大人も子どもも同様ですが、自分がやりたくない事を、他人に強制されるとよりやる気がなくなってしまいますよね…。
だからこそ、子ども自身の食事への意欲を大切に育む事が必要になります。
食事への意欲を育む方法3選 ~食が細い子向け~
では、食事への意欲を育むにはどのような関わりや対応が望ましいでしょうか。ご紹介していきます。
大人が一緒に食事をして、楽しさや美味しさを表現する
大人が一緒に食事をして、楽しく美味しく食べているところを見せる事が大切です!
子どもは身近な大人の真似をする事が好きであり、非常に上手です。また、人はやり方を手取り足取り教えるよりも、行なっている人を見る方が、身につきやすいです。
一緒に食事をする中で、美味しいね、と言葉掛けをしながら、正しい食具の持ち方や姿勢を伝えると、子どもの食べる意欲を育みながら、食事のマナーも自然と身に付きやすくなります。
食育体験に楽しんで参加をする
簡単なクッキング遊びや食事に関する遊びを取り入れると、自分が取り組んだものを食べる喜びにつながり、食べる事への意欲がより一層育まれます!
お米を研いだり、野菜をちぎったり、ゆで卵の皮をむいたりと、危険がなく簡単な作業であれば何でもOKです。
自分で一生懸命行った料理は、きっといつも以上においしく感じる事と思います。
気持ちが向くまで気長に待つ
保護者の方が無理なく手抜きをしながら、一緒に食事をする事を楽しむ事が大切です!
上記の方法や、それ以外の方法をいくら試しても、中々食べてくれないお子様ももちろんいるかと思います。そのようなときは、食べない事に対して仕方ないと思いつつも、食事の提供はして様子を見るしかありません!
ですが、一生懸命作った料理を一口も食べずに残されてしまうと、悲しくなってしまいますよね。楽しいはずの食事の時間が、苦痛な時間になってしまう…なんて事にもなってしまうかもしれません。
そのため、保護者の方が無理なく手抜きをしながら、一緒に食事をする事を楽しむ事が大切です。頑張らない程度に、いろんな食事を提供する事で、いつか子どもの食べる意欲が育まれる事と思います。
バランスの良い食事をとる事も大切ですが、それ以上に食事の楽しさを共有する事が何よりも重要ですね。
食欲旺盛すぎる子どもの対応3選
続いて、食欲旺盛すぎる子どもについてお話しします。
子どもの食べる事への意欲は引き続き育みながらも、バランスよく適量・必要量を食べてもらうにはどのようにすれば良いのでしょうか。
子どもによって、食べる適量はそれぞれ大きく異なります。その為、炭水化物や野菜、タンパク質などをバランスよく食べていて、身長体重に問題がなければ、心配はありません。
身長体重に問題があるかどうかは、成長曲線を利用すると明確にわかります!
成長曲線については参考のリンクを貼っておきますので、気になる方はご覧ください。
成長曲線で、体重が平均より上でなおかつ、上昇傾向になるお子さんは、食事の量や内容を見直す必要がある可能性があります。
では具体的にどのような対応が必要なのでしょうか。ご紹介します。
食材は少し大きめに、柔らかくしすぎないものを提供する
食材を全て小さめに柔らかくして提供するのはNG!
柔らかいものや一口サイズのものは食べやすく、咀嚼しなくても飲み込む事が出来るため、福中枢を刺激しにくく、満足感につながりにくいです。その結果、どんどん食べてしまいます。
そのため、食欲旺盛なお子さんに関しては、子どもの成長に合わせて無理のない程度に少し大きめに提供してみましょう。
固い食材を取り入れると、噛む力が強まり顎の筋肉が鍛えられてGOOD!
たけのこやれんこんやごぼうなど、火をしっかり通しても食感が残る食材を積極的に取り入れてみるのも良いです。固い食材を食べると、噛む力が高まり、顎の筋肉も鍛えられ、さらには口内環境にも良いとされています。
よく噛んで食べ進める事が出来るよう、大人も食べ進めながら、一緒によく噛むといいですね!
おやつには低カロリーのものを
市販のお菓子を子どもが欲しがるだけあげるのはNG!
美味しそうなお菓子はたくさんありますが、市販のものは塩分や糖分がたくさん含まれています。
多少の摂取はそこまで気にする必要はないかと思いますが、あまり頻繁に多い量を摂取すると、肥満等の危険性にも繋がります。
もし市販のお菓子をあげる場合には、一日の量をしっかりと決めてあげるようにしましょう。
おやつにオススメなのは、煮干しやするめ!
おやつにオススメなのが、塩分不使用の煮干しやするめです。
硬いため、すぐ飲み込む事は難しく、ずっと噛んでいても味がするのでオススメです。
よく噛む事は、脳に流れる血液の量が増えるので、子どもは脳の発達を促すそうです。
肥満防止だけではなく、脳の発達につながるとは、良い事づくしですね!
最初は少なめに盛り付けて!
楽だからと言って、大皿にたくさん盛り付けるのはNG!
食事の時間は20分を超えると満腹中枢が刺激されて満足すると言われています。
大皿での提供や最初からたくさんの量を盛ってしまうと、予想以上に食べすぎてしまったり、あっという間に食べ終わってしまう事も多いです。
一人ずつお皿に少なめに取り分けて、足りなかったらお代わりをするようにしましょう
お代わり制度にする事で、食事時間が長くなり、満腹中枢が刺激されて満足感に繋がります。
一人一人のお皿に盛りつける事は、手間にはなってしまいますが、子どもの食べ過ぎを防ぐには有効な方法です。
楽だし、ついつい大皿に盛ってしまいがちですが、ここはひと手間ですが一人一人のお皿に盛りつけるようにすると良いですね!
食事に関するオススメ絵本
食べ物や食事の絵本を取り入れる事で、遊びの時間からも食べ物や食べる事への意欲を育むきっかけになります。
おすすめの絵本をいくつか紹介します。
『おやおやおやさい』
『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』
『おべんとうバス』
割と低年齢のお子様から楽しめる絵本となっています。
食事の前に絵本を読んで、絵本に出てくる野菜や食べ物が出てくると、子どもの喜びにより一層つながりやすくなります。
遊びの中で、楽しく読み聞かせをしながら、食べ物への興味を育む事ができると嬉しいです!
オススメクッキング
子育てをしていると、料理をしたくても子どもがいて中々出来ない…と感じる事はありませんか?
そんなときこそお子様と一緒に料理をする時間をとってみてはいかがでしょうか。
お子様がまだ0歳児くらいだと難しいかもしれませんが、1歳を過ぎると大人の言葉掛けが少しずつ理解できるようになり、自分のおもちゃだけでなく色んな事に対して興味を持つようになります。
また、大好きなお父さんお母さんなど身近な大人の真似をしたくなる年齢でもあります。
火を使ったり包丁を使ったりする事は、大変危険であり乳幼児期には難しいですので、今回は危険な調理器具や火は使わずに簡単にできるクッキング遊びをご紹介したいと思います!
1歳くらいのお子様でも簡単にできるものばかりなので、ぜひ試してみてください!!
野菜ちぎり
準備物:
キャベツやレタスなどの葉物の野菜・ボウル・ザル
工程:
①水を入れたボウルに葉物の野菜を入れてお子様と一緒に洗います。
②洗った野菜をボウルに入れて、野菜をちぎっていきます。
③ちぎった野菜をお皿に盛りつけ、他の野菜も入れてサラダの完成♪
ポイント:
キャベツやレタスは生で食べても問題はない食材です。丸々ひと玉の状態から、葉っぱを一枚一枚取って、洗って、千切ります。
外側の葉っぱと内側の葉っぱの色や感触の違いを感じたり、匂いを嗅いでみたり、子どもならではの新しい発見があるでしょう。
お米研ぎ
準備物:
お米・ザル・炊飯器
工程:
①お子様と一緒にお米を炊きたい分計って炊飯器のジャーに入れます。
②流し台でお子様と一緒にお米を研ぎます。
ポイント:
お米を研いでいるうちに段々出てくる水の色が透明に近づいてくる変化を楽しんだり、きれいになってきた喜びを感じたり、炊く前のお米の硬さを知ったりと、子どもによっていろんな刺激や発見があるでしょう。
お米のとぎ汁を、お掃除や大根の下茹でなどにも活用できますので、発展させてみるとさらに面白いかもしれませんね!
きのこ割き
準備物:
好きなきのこ・ボウル
工程:
①キノコのおがくず部分だけあらかじめ取っておきます。
②きのこを割いてボウルに入れます。
③スープや炒め物などに入れて完成♪
ポイント:
きのこの生え方を見たり匂いや感触を感じながら、割くとより一層楽しめそうですね!
きのこにはいろんな種類があるので、複数の種類のきのこを用意しても面白いです。
きのこは特に苦手な子どもが多いですよね…。
苦手なものだからこそ、自分で触れて料理に関わる事で「頑張って食べてみよう!」という気持ちが芽生えるかもしれません!
果物潰し
準備物:
好きな果物(いちごやぶどう・桃など柔らかめのものがオススメ)・ジップロックやボウル・小鍋・砂糖・レモン汁
工程:
①好きな果物を用意して洗っておきます。
②ボウルやジップロックに果物を入れてお子様と一緒に潰す。
③小鍋に潰した果物と砂糖適量と風味付け程度にレモン汁を入れて5~10分煮詰めて完成♪
ポイント:
潰した後に加熱処理をするので、衛生面が気にならないようでしたら、手で潰してみるとより一層感触や匂いなどが味わえます。
もし衛生面が気になるようでしたら、ジップロックなどの中に入れてその上から潰してみてもいいです。
ここまで4つご紹介しましたが、できる作業としては、千切る・かき混ぜる・ほぐす・潰すです。
これらの作業は低年齢でも行いやすく、材料も自宅にあるものばかりなのですぐ試せそうですね!
子どもは五感を使って全身で刺激を受けています。目で見て、耳で音を聞いて、感触を味わい、匂いを嗅いで、最後は味わう…クッキングにはたくさんの刺激で溢れています。
クッキングを行う際に注意すべき事3選
安全にクッキングを行うために注意すべきポイントがあります。
クッキング前後は必ず手を洗う
食材を触る前・触った後は必ず手を洗いましょう!
食材を触る前は必ず手を洗います。
また、子どもは口や目を手で触りがちです。
食材を触った後に手を洗わないと、食材の液体などが目や口に入ってしまう恐れがあります。そのため、食材を触った後も必ず手を洗うようにしましょう。
誤飲がないよう注意をして見守る
クッキング中は出来るだけ子どもから目を離さないように!
子どもは好奇心旺盛です。
大丈夫だろうと思っても、ふと加熱前の野菜をパクっと食べてしまったりする事もあるかもしれません。
間違って加熱が必要なものでも食べてしまう恐れがあるため、子どもから目を離さないように徹底しましょう。
十分火を通してから食べる
加熱が必要な食材はしっかりと火を通してから食べるようにしましょう。
これはクッキングに限った事ではありませんが、子どもは消化機能や免疫機能が未熟であるため、しっかりと過熱をしてから食べるようにしましょう。
以上おすすめの簡単クッキング遊びをご紹介しました!
クッキングを楽しんで取り組んでもらえるきっかけになったら嬉しいです!!
まとめ
以上、食事に関するお話しをさせて頂きました。
子どもにとって食事とは?
◯睡眠、排泄、歯磨き、着替え等同様、今後ずっと行なっていく生活習慣の一つ
◯マイナスな感情はできるだけなくし、「楽しい!」「できた!」「もっとやりたい!」というプラスの感情で取り組む事ができるように関わっていく事が望ましい!!
食事への意欲を育む方法3選
~食が細い子向け~
〇大人が一緒に食事をして、楽しさや美味しさを表現する
〇食育体験に楽しんで参加をする
簡単なクッキング遊びや食事に関する遊びを取り入れると、自分が取り組んだものを食べる喜びにつながり、食べる事への意欲が育まれる
〇気持ちが向くまで気長に待つ
バランスの良い食事をとる事も大切ですが、それ以上に食事の楽しさを共有する事が何よりも重要
食欲旺盛すぎる子どもの対応3選
〇食材は少し大きめに、柔らかくしすぎないものを提供する
れんこんやごぼう、たけのこなどの固い食材を取り入れると、噛む力が強まり顎の筋肉が鍛えられてGOOD!
〇おやつには低カロリーのものを
よく噛む事は、脳に流れる血液の量が増えるので、子どもは脳の発達を促す
おすすめは塩不使用の煮干しやするめ
〇最初は少なめに盛り付けて!
一人ずつお皿に少なめに取り分けて、足りなかったらお代わりをするようにしましょう
オススメクッキング
野菜ちぎり
お米研ぎ
きのこ割き
果物潰し
クッキングの際の注意点
〇クッキング前後は必ず手を洗う
〇誤飲がないよう注意をして見守る
〇十分火を通してから食べる
食事は今後の子どもの人生でも多くの時間を費やす事です。また、食べ物が子どもの体を作り出します。
楽しく美味しい食卓や給食になる事を願っています!!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。