子どもはなぜ嘘をつく?【子どもの嘘の種類と対処法について詳しく解説】

ウマ子先生
ウマ子先生

こんにちは。ウマ子です!

ウマ子ってどんな人??

・保育士歴15年の現役保育士

・主任兼新人保育士教育担当

・現在園長を目指して勉強中

・子育て中の二児のママ

今回の記事では、子どもの嘘についてお話をします。

こんな人にオススメの記事

◯子どもに嘘をつかれて悩んでいる
◯幼少期の子どもの嘘に悩まされている
◯子どもの嘘についてとにかく詳しく知りたい

ウマ子先生
ウマ子先生

子どもに嘘をつかれた経験はありませんか??

子どもに嘘をつかれたらとてもショックですよね・・・。

うちの子は嘘をつくような子なのか…

育て方に問題があるのか…

他の子はどうなの…?

と不安になる方も多くいるかと思います。

ですが、決してそのような事はありません。

ウマ子先生
ウマ子先生

大人にとっては、嘘をつく事はいけないいう事は当たり前ですが、子どもにとってはその感覚はありません。

今回の記事では、子どもはなぜ嘘をつくのか、嘘をついたらどうすればよいのかについて具体的にお話しします。

この記事の内容

◯子どもが嘘をつく理由がわかる!

◯子どもが嘘をついた時の対応方法がわかる!

→子どもとの関わり方に前向きな気持ちになれる!!

子どもの嘘に悩むパパママさん、保育士さんの力になれたらうれしいです!!

どうして子どもは噓をつく?

子どもが嘘をつくのは当たり前!

嘘をつくのは当たり前の事であり、必要な事でもあります!

0~2歳くらいまではまだあまりそのような行動は見られませんが、3歳以上の子どもになると、少しずつ知恵がついてきて、今まで見られなかったいろんな姿が見られるようになります。

その中の一つとして、嘘をつくという行動があります。子どもが嘘をつく事は発達としておかしい事やあってはならない事ではありません。

ウマ子先生
ウマ子先生

一番大切なのは、子どもが嘘をついたときに周りの大人がどのように関わっていくかがとても重要になります。

例えば…

〜考えてみて下さい〜

あなたしかいないある部屋で、花瓶を割ってしまいました。

慌ててしまったあなたはその部屋を立ち去ります。

その後花瓶が割れている事に周りの人が気づき、割った犯人はだれか、という話になりました。

その時に、自分が割ったと正直に話しました。さて、正直に犯人だと名乗り出た理由はなんでしょうか?

答えは

・嘘をつく事はいけない事だから

・嘘が後でバレたら大変だから

・もしかして自分が犯人だともうバレてしまっているかも、と不安になったから

などではないでしょうか。

このような答えが出たという事は、あなたが幼少期から今までに、嘘をついて怒られてしまったり、後で嘘がバレてもっと大変な事になってしまったりという経験をしたからではないでしょうか。

→子どもにはまだそのような経験がありません。だからこそ時には堂々と嘘をついてしまうのです。

「嘘はいけない」と自分自身が感じる経験を重なる事が大事!

子どもは、嘘はいけない事だと自分自身が感じる経験を重ねる事で、嘘をつかなくなります。

嘘をついたときに大人に叱られたり、嘘をついた相手に嫌な思いをさせてしまったりという事を経験する事により、「嘘をつく事はいけない事なんだ」という事が少しずつ分かるようになります。

子どもの嘘は主に2パターン

ウマ子先生
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具体的に子どもがどのような状況や心境の時に嘘をつく事が多いのでしょうか。

幼児期に見られやすい2種類の嘘についてお話をします。

自己防衛的行動として、自分を守ろうとする気持ちの表れ

自分を守ろうとする気持ちの表れとしての嘘です。

人間には自己防衛機能という心の働きが存在します。3歳~15歳の子どもに見られる防衛機制と言われていますが、大人にも見られる事があるようです。

『(お友だちを叩いてしまったあと、その子どもに聞いてみると)僕は叩いていない』

『(給食中にお皿に入ったご飯を落としてしまい)落としてない、私はやっていない』

などです。

「自分は悪くない」「叱られたくない」という想いから、このような嘘をついてしまいます。

自分に注目をしてほしい、周りの期待に応えたい、という気持ちの表れ

「大好きなパパママや先生、友だちの気を引きたい」「自分に注目をしてほしい」「周りの期待に応えたい」という気持ちからくる嘘です。

「(友達との会話で)昨日ウルトラマンに会ったんだ」

「(家での会話で)かけっこで一番だったよ」

などです。

「相手の気持ちや興味を引きたい」「すごいって思ってもらいたい」という思いからこのような嘘をついてしまいます。

子どもが嘘をついたらどうする?

ウマ子先生
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子どもが嘘をついた場合、どのように関わればよいのでしょうか?

子どもを責めずに、嘘の奥にある気持ちを汲み取って!

子どもがなぜ嘘をついてしまったのか考えながら、嘘という行動の奥にある子どもの気持ちに寄り添う事が大切!

自己防衛的な嘘であれば、本当のことが言えるように、子どもの気持ちに寄り添いながら代弁します。

この際に注意しなければならない点があります。

明らかに嘘だと思っても、一方的に決めつけないで!

嘘をついていると一方的に決めつけるのはNG!!

大人から見て明らかな嘘であっても、子どもにとってみると必死についた嘘です。

子どもの気持ちを言葉で表現しながら受容的な態度で関わり、子どもの心がほぐれて本当の事が言えるような空気を作ってあげる事が大切です。

その後子どもが嘘だと認めた後は、嘘をつくことはいけないと伝えながらも、正直に話してくれた事を褒めます。「正直に話した方が良かったんだ」と子どもに感じてもらう事が大切です。そのあとに、嘘をつく事以外の、別の方法を一緒に考えます。

嘘に目を向けるのではなく、できた時や本当の事を言った時に褒める習慣を!

自分に注目が向くための嘘であれば、嘘をついたときはあまり反応せず、本当の事を言った場合にたくさん褒めるようにしましょう。

この種類の嘘が出る場合は、普段から「もっと自分の話を聞いてほしい」と子どもが感じている場合が多いです。

そのような子どもの心のSOSをしっかりと読み取り、子どもと会話をしたりスキンシップをとったり、コミュニケーションを大切に関わると良いかもしれません。

具体例

例えば

〜「(お友だちを叩いてしまったあと、その子どもに聞いてみると)僕は叩いていない」と嘘をついてしまった子どもの場合〜

「友だちが泣いてるよ」と事実を伝えた上で、「何か嫌なことあった?」と聞き、叩いてしまったという事が話せるよう関わります。叩いてしまった事を認めた後は、なぜ友だちを叩いてしまったかを聞いて、言葉で伝える方法を提案します。

叩いた理由を、友だちが使ってたおもちゃが欲しかったから、等理由を教えてくれたら、『使い終わったら貸して』などと、言おうね、などと解決する方法を伝えます。続けて、「もし叩いてしまって、いけない事だと自分でわかったなら、叩いてごめんねってすぐ謝ったらいいんだよ。相手に謝った事は、これからしないように一緒に気をつけようね」などと伝えます。同時に、「嘘をつかれてとっても悲しかったよ、次からが本当の事を言ってね」と伝えます。

ウマ子先生
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一度伝えただけではきっとすぐには身につきません。

ですが、子どもが理解できる伝え方で繰り返し伝える事で必ず、子どもは理解してくれます。

理解につながって行動できた際には、十分に褒めてあげましょう。

子どもの嘘をつき続けないようにするための大切な事

嘘を見抜いて適切に対応する

一番大切な事は、子どもが嘘をついたときにすぐに気づいてあげる事です。

周りの大人が子どもの嘘に気づいて、正しい行動を繰り返し伝える事で、嘘をつく事はいけないという認識が生まれてきます。

ウマ子先生
ウマ子先生

では、どのように子どもの嘘を見抜くのでしょうか??

子どもの様子をよく見ましょう

子ども嘘に気づくためには、子どもの行動や言動をしっかり見てあげる事です。

子どもの様子を普段からよくみていると、子供の様子や異変に気づき、嘘を気づくことができるようになります。

子どもの心と今後の可能性を信じて、しっかりと向き合う事が大切です。

ウマ子先生
ウマ子先生

具体的にどんな所を観察すればいいのでしょうか?

普段とは違う様子はないかをとにかく観察しましょう!

普段と違う様子はないかをしっかり観察して、子どもの心情を読み取ります。

具体的には

◯話をする際に目をそらす

◯話を聞いても話そうとしない

◯モジモジし出す

などの様子が見られる場合には要注意です。

まとめ

以上、子どもの嘘についてお話をしました。

どうして子どもは噓をつく?

子どもが嘘をつくのは当たり前!!

「嘘はいけない」と自分自身が感じる経験を重ねる事が大切

子どもの嘘は主に2パターン

〇自己防衛的行動として、自分を守ろうとする気持ちの表れ

〇自分に注目をしてほしい、周りの期待に応えたい、という気持ちの表れ

子どもが嘘をついたらどうする?

〇子どもを責めずに、嘘の奥にある気持ちを汲み取って!

〇明らかに嘘だと思っても、一方的に決めつけないで!

〇嘘に目を向けるのではなく、できた時や本当の事を言った時に褒める習慣を!

子どもの嘘をつき続けないようにするための大切な事

〇嘘を見抜いて適切に対応する

〇子どもの様子をよく見ましょう

〇普段とは違う様子はないかをとにかく観察しましょう!

子どもが嘘をつく事は、相手の反応を想定できるようになってきた、相手の反応を気にするようになったという成長の証でもあります。

ウマ子先生
ウマ子先生

決して自分や子どもを責めすぎないでくださいね。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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